ココロで感じたとりたち ~Great Nature&Birds~ | PC(Pinnacle RidgeとClark dale)のお話~自作編~
  ♪明日はどんな生き物たちにあえるかな...
スポンサードリンク
  
2019.04.15

PC(Pinnacle RidgeとClark dale)のお話~自作編~


前回の修理編から時が経ってしまいました。

そもそもタイトルにある、Pinnacle RidgeとClark dale、これは一体なんなのか?
PC好きの人ならすぐにわかると思いますが、CPUのコードネームのことです。
販売店では、Core i7, Core i5などとスペック標記してありますが、それをもっと詳しく絞った名前です。
Pinnacle Ridgeは、今回組み込んだAMDのCPU、Clark daleは、この記事作成にも使っているかなりお疲れPCのCPUです。


1149.jpg


さて、今回長期間熟考して選んだパーツはこちら。
目的は、現像、動画処理用。静音重視、省スペース、低消費電力、メモリー以外定格で運用。
そして相性問題などが少ない無難な構成。


CPU:AMD CPU Ryzen 5 2600



本来であれば、インテルのi5 8400辺りを選びたかったのですが、昨年秋頃から突然品薄になりました。
昨年初め頃に騒ぎになった、Spectre、MeltdownというCPUの根幹部分に関わる脆弱性や企業向けが増えて市場のタマが減った
などと色々なことが言われていましたが、それからしばらくは品薄状態が続いていました。
最近やっと次世代モデルが出て来ましたが、なんとも割高すぎて選ぶ理由が見当たりません。
今回の目的からすれば、シングルコアの能力が高いインテルのものを選びたかったのですが、コスパを優先しました。
そのなかでも、TDP65W、付属クーラーでも安心な ”X” なし無印の2600が理想的と判断しました。


マザーボード:ASRock B450M Pro4




なるべく小さく、でも拡張性は必要、そして夏場の暑さにも耐えうる熱処理。
小型に特化したものでいえば、ベアボーンのDeskMini A300に、AMD 2400Gを積んだものがオススメです。
小さい筐体のわりに必要最低限の機能は備えており、インテルに比べてかなり強力なグラフィックを搭載したAMDのAPUを搭載すれば、
別途グラフィックボードも必要なく、4K動画処理は厳しいくらいで、現像などは容易にこなします。
ですが、やはり熱に対しては不安が残り、NoctuaのCPUファンを使ったとしても、夏場が心配です。
更に、拡張性がいまいちですから、今回はMicro-ATXサイズにしました。
その中でもASRock B450M Pro4は、グラフィックボードなしでも3画面出力が可能で、
特に不満が出る部分がありません。簡単にいえば、少々高いけど、鉄板ということですね。


メモリー:Ballistix ゲーミングモデル DDR4-2666 16GBx2 W4U2666BMS-16G


CFD販売 PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 (無期限保証)(Crucial by Micron) W4U2666BMS-16G

こちらも無難なものを選択。
現世代のRyzenは、それほどメモリーに神経を使わなくて済むようになりましたが、
相変わらず、シングルランクの2枚構成が定格にしろOCするにしろ安定しています。
これはデュアルランクの16GBx2ですが、定格の2666MHzから2933MHzにOCしています。
他、細かい部分の設定には手をつけていません。
当初、同じ商品の8GBx2を使っていましたが、16GBx2に変更してみると、
サムネイル表示や現像ソフトの動作がはっきり違いわかるほど快適になりました。
16GBの4枚構成を試してみたいですが、私のようなそれほど大量に現像しないライトユーザーには、
4枚構成によるクロック落ちや安定性の問題、なにより費用対効果が望めないと思われるので、
この程度が最適でしょう。


ストレージ:
Samsung 850EVO(500GB)・Samsung 860EVO(500GB)・Crucial MX500(500GB)・CSSD-S6B960CG3VX(960GB)











 
本機を組むに辺り、一番考えたのがストレージ。
M.2 NVMeを使うか、M.2 SATAを使うか、2.5インチSSDを使うか。
これらの違いは別途ググっていただくとして、結論からいえば、2.5インチSSDを複数枚使うことにしました。
速度は文句なく、M.2 NVMeなのですが、割高、サーマルスロットリングによる速度低下、実用性が乏しい・・・
この中で、実用性のことを少しお話すると、たとえば、2.5インチSSDの中で、Samsung 860EVO(500GB)。
これは、今コンシューマー向けに販売されているSSDの中でも圧倒的にオススメできるもののひとつです。
ストレージのデータ転送速度を測定するソフトを使って計ってみると、以下のような速度なわけですが、


1152.jpg
※右上が860EVO、右下が850EVO、どちらも十分な速度が出ています。


これが、M.2 NVMeになると、シーケンシャル読み込み3000MB/s、書き込み2000MB/sなどという桁外れの速度になります。
シーケンシャル、ランダムの違いもググってみてください。
では、速度が桁外れなんだから、問答無用でM.2 NVMeを使えばいいじゃんということになりそうですが、
この速度を活かせるのは、大きなファイルの移動くらいなのです。
元々データセンターのサーバー用途などで威力を発揮するものなので、使えないことはないのですが、
OSやソフトの起動、処理などが劇的に速くなるわけではありませんから、2.5インチSSDで十分なのです。
マザーボードをスッキリさせたい、排他仕様ではないSATA端子を増やしたい、4K動画などの大きなデータを頻繁に扱う・・・
そんな方は、使ってみてもいいかも知れません。但し、先述したように、ヒートシンクなどで熱を逃がさないと性能低下します。


1151.jpg
※中央がCSSD-S6B960CG3VX(960GB)、右上がMX500、中央下が850EVO。
CFDのお安い960GBもなかなか・・・心配なのは、耐久性とデータが増えた時の速度落ちです。



この他に SanDisk Ultra 3D 500GB SDSSDH3-500G-J25 も手元にありますが、それは外付けケースに入れて出先でのバックアップ用として使っています。
今回は、システム用に850EVO(500GB)、いくつかのソフトと作業用、データの一時置き場にCSSD-S6B960CG3VX(960GB)
データ倉庫として、WD Blue WD60EZRZ-RT(6TB)を選びました。
近いうちにメイン機を更新する予定ですので、その時に860EVO(500GB)MX500(500GB)を使うつもりです。


グラフィックボード:ASUS NVIDIA GeForce GTX1050TI 4GB PH-GTX1050TI-4G



当初は10bit出力をさせたかったので、NVIDIA Quadroシリーズにしようと思いましたが、
10bit出力させることによる恩恵の少なさ、ソフトの対応状況やGeforceシリーズとの価格差が大きいわりにスペックが低いなどの理由でやめました。
本機の主な使用目的は、RAW現像、動画編集ですが、RAW現像に関しては、GPU支援のないソフトではスペックは無意味で、動画編集に関しても同様のことがいえます。
私は高価なソフトを使って高度な動画編集はしませんから、ミドルクラスの定番無難なもので補助電源なし3画面出力ができる ASUS NVIDIA GeForce GTX1050TI 4GB にしました。
今年に入ってからようやく落ち着いてきたとはいえ、マイニングブームで法外な値段まで上昇して、なんとか2年前くらいと同じ値段にはなりましたが、今でも全体的に割高です。
ですが、最新世代も出揃ってきましたので、旧世代を含めて正当な値段に戻る方向にはなってきていると思います。


電源:Corsair RM650x [80PLUS GOLD] PS805 CP-9020178-JP





自作PCに中で一番お金をかけてもいいと言われている部品です。
最近の電源は余程の粗悪品でもない限り、他の部品を巻き込んでの故障なんてことはないようですが、
それでも、それなりのものを選んだ方が転ばぬ先の杖と言えるでしょう。
今回選んだ Corsair RM650x は、高い変換効率の80 PLUS Gold、中程度までの負荷ではファンが回らない超静音動作、
必要なコネクターだけを接続できるフルモジュラーケーブルと不満点は全くありません。
容量はグラフィックボードのスペックやCPU、搭載するストレージなどによって変わってきます。
今回のSSDx2、HDDx1、1050Tiくらいでは、650Wはオーバースペックですが、
550Wとの価格差がほとんどなかったので、こちらを選びました。


ケース:Fractal Design FD-CA-DEF-MINI-C-WT-W



Define Mini C Windowシリーズ

ケースについては、排熱よりも遮音性、そしてコンパクトなものを探しました。
当初は両サイドとも吸音材入りのものにしようと思いましたが、サイドがアクリルガラスになっているものとの価格差があまりなかったので、
パソコン(PC-8801mk2)を使い始めて以来初の中身が見えるケース FD-CA-DEF-MINI-C-WT-W にしました。
それに伴い、排気用ファンを今風のピカピカ光る Corsair ML120 Pro に換えましたが、とにかく静かです。
定番のnoctuaのファンに交換しようと思っていましたが、BIOSのファン設定を標準で動かしても上記のもの、2個の付属ファンともに十分静かです。
ベンチマークソフトを走らせて負荷をかけても煩わしい音は全く聞こえません。(筐体までの距離凡そ3M・耳の高さくらいに設置)
ファンを追加したり、天板を外したりなどアレンジできるのも◎、付属品も◎、作り込みも◎、
5.25インチ、3.5インチベイが前面にないので、BD、DVDドライブなどを使いたい方は外付けになってしまいますが、
最近はOSのインストールほかUSBメモリーが主流になってきているので、どうしても必要という時だけサイドのパネルを開けてSATA端子に接続させて使っています。
小型といっても一般の方には邪魔な箱?というサイズではありますが、トータルで非常におすすめできるケースです。


1148.jpg


電源は最下段にありますが、カバーで仕切られているので、3.5インチベイとともに見えません。
これだけすっきりしていれば良好なエラーフローを得られるので、排熱処理も効率良く行われ、ファンも過度に回ることなく、
静音性も高まるでしょう。


1150.jpg


マザーボードの裏側はこんな感じで、2.5インチのSSDを3枚まで取り付けることが出来ます。
ただ、3.5インチベイや電源横の空間がありますから、実際はもっと増やせます。


1153.jpg


本機はRAW現像・動画編集機として、処理能力、費用対効果、省エネ、静音、満足感・・・それらを考慮して1月末に組みました。
それから3ヶ月弱、OS(Windows10pro)の問題はいくつか出ましたが、それ以外は非常に満足できています。
最近(2019/04/15)では、突発的にRyzen7 2700が20000円付近になったり、SSDやメモリーが順調に?安くなってきているほか、
Ryzenの次世代バージョン ZEN2 の発売が近づいていますから、新たに自作するには良い時期になってきていると思います。
メイン機を組んだ際には、改めて記事にしたいと思います。




いつもありがとうございます・・・thanks thanks にほんブログ村 鳥ブログ 鳥情報へ
この記事へのトラックバックURL
http://motorochan.blog73.fc2.com/tb.php/580-7441b744
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する